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タラッサ
パランパランパラン
波が寄せ来る
冬の砂浜でわたしは
水面纏って踊るのよ
病み疲れた海のため
パランパランパラン
時の舟が
遠く沖から見張ってる
あなたの彷徨う人生を
愛の深さを探るため
※タラッサ 母なる水よ この海よ
藍色してわたしを眠らせる
太陽を肩に留め
星をつかみ飾ろう 耳もとに
タラッサ 追憶の海 胸のなか
暗く銀に輝くこの海よ
風のなか 人知れぬ
島を造れ 私の孤独から
パランパランパラン
雲のなかに
月に照らされた難破船
遠く抱きしめていた記憶よ
ネプチューン
おまえの幻か
※の部分 繰り返し
タラッサは日本にはミルバのアルバムで入ってきました。
今は閉じてしまった六本木「ピギャール」のマダム・神長まさみさんがCDを出される時、依頼されて日本語詩を作りました。ロイヤルナイツの勝山邦夫氏がプロデユーサースで、表題曲に選んでくださいました。
タラッサ - 海、という名の通り、エーゲ海の波のうねりと、そこに散りばめられた島々、海の夜を照らす星々の瞬きを思わせる歌です。神話の国ギリシャにふさわしい柄の大きな歌なので原詩にはいないネプチューンにも登場していただきました。
この歌は神長さんの声や歌にもとてもよく似合っていました。
CDの発売後、この詩はあっというまに広がったそうです。私はその頃シャンソニエや業界には殆ど出入りしていなかったので、幾たびも驚かされることになりました。

「タラッサ / Thalassa」はギリシャの作曲家:タノス・ミクルツィコス(Thanos Mikroutsikos)、同じくギリシャの作詞家:リナ・ニコラコプリウ(Lina Nikolakopoulou - Λίνα Νικολακοπούλου)による作品です。ミルバはタノス・ミクルツィコス作品集を1994年に録音し、そのアルバムを締めくくる曲として収めたのがこの作品でした。
このアルバムは日本では1995年に『愛の嵐 ミルバ - タノス・ミクルツィコスを歌う』として発売されています。なお、このジャケット写真は1998年にリリースされたイタリア盤のものです。
- 現在、この詩で歌われている方は、どうか是非私にご連絡くださるようお願いします。
詩の権利は作った人に属するもので、最初に歌われた方にあるのは初演権です。
ましてや人から人への転売は犯罪です。長い間そのことが誤解されてきましたが、ご理解いただければと存じます。アマチュアでひとりで口ずさむだけとおっしゃる方はともかく、ステージに立っていらっしゃる方やレッスンで使われている方は必ずご連絡ください。
また、今後歌いたい方もご連絡くだされば、歌についてのご説明もします。