オクジャワの初来日から少し経ってパトリシア・カースがやってきました。日本でも随分人気のあった歌手でした。ヨーロッパらしい画像を思い浮かべさせる詩や内省的でロマンティックな内容を静かに歌唱したものなどがあり、楽しませてくれました。この歌は取り返しのつかない恋の歌で、せつない歌でした。この詞を訳した時は私にとっても人生のどん底の時でした。
自分で歌うために訳したもののひとつです。どうしてかわかりませんが、歌われている方がいるそうで、その事情、経緯を知りたく思います。歌われている方、是非ご連絡ください。
あとカースの歌唱作品の訳は
・どうでもいい女
・わたしは後悔している ともに詞L. Floranns
・私を待つ人(作詞) 以上P. Obisspo曲作品
等があります。
左右にスクロールして表示させてください
パスワード
たとえば今この瞬間に
世界が呼び名を変えて
そしてあなたが
悲しいあの日の涙をまだ
両手でおさえたままのわたしを見つけて
※それはおとぎ話
大きな時の流れ
もどせるふたりのパスワード
わたしはそこにいるはず
いつものように
ふたりの部屋のまえに
あなたとわたしの
パスワード
例えば今この瞬間に
あなたがふたりの出会い
望んでいたなら
冷たいあの諍いの日
心はそれでもどこか
絆を信じて
※の部分繰り返し
わたしはそこにいるはず
激しい愛のあとの
名残に
ただよう
あなたと
わたしの
パスワード
わたしたち
あなたに伝えたかった
わたしは 胸の鼓動さえ
止めたいと思った
それはお伽噺
大きな時の流れ
戻せるふたりのパスワード
わたしはそこにいるはず
ふたりの家の前に
いつものように
あなたとわたしの
パスワード
わたしたち
わたしたち
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「パスワード / Le Mot De Passe」は1999年に発表されたパトリシア・カースの5枚目となるアルバムのタイトル曲。作詞はディディエ・ゴレマナ(Didier Golemanas)、作曲はパスカル・オビスポ(Pascal Obispo)です。
- 現在、この詩で歌われている方は、どうか是非私にご連絡くださるようお願いします。
詩の権利は作った人に属するもので、最初に歌われた方にあるのは初演権です。
ましてや人から人への転売は犯罪です。長い間そのことが誤解されてきましたが、ご理解いただければと存じます。アマチュアでひとりで口ずさむだけとおっしゃる方はともかく、ステージに立っていらっしゃる方やレッスンで使われている方は必ずご連絡ください。
また、今後歌いたい方もご連絡くだされば、歌についてのご説明もします。